• コラム

美容皮膚科がお勧めするUVケア

紫外線と日焼け止めについて

晴れた日に日差しをあびていると気持ち良いです。
適度に短時間日光浴はもちろん健康にも良いです。
ただ、紫外線が増え始める3月頃からは紫外線対策は必須となります
今回のコラムでは紫外線と紫外線対策に適した日焼け止めについて記事を投稿いたします。
 

<紫外線について>

太陽光の中で最も強いエネルギーを持つ光を紫外線 (UV)といいます。
波長の長さによってUV-A、UV-B、UV-Cに分かれます。
UV-Cはオゾン層を通過できないのですが、UV-A、UV-Bの一部がオゾン層を通過しお肌に到達してきます。
紫外線は目には見えませんが、無防備に浴び続けるとお肌に様々な悪影響を及ぼすことが知られています。
 
当院が目指すゼロ距離美肌の大敵になり得るのが紫外線。
日焼け止めを使って、紫外線をきちんと対策することが紫外線による光老化を防いでくれます。
 

<紫外線の種類>

◯UV-A
UV-Aは波長が長いといわれています。そのうち30-50%程度が表皮を通り抜けて、もう一層深い真皮層まで到達し、肌を黒くさせる色素沈着を起こします。これをいわゆるサンタンと言います。
長い波長を長い期間受け続けると真皮層にあるタコ糸のように肌のハリを担う弾力線維や膠原線維にダメージを与えシワやタルミなどお肌の老化を引き起こす原因となります。
 
◯UV-B
UV-Bは波長が短く、皮膚表面の表皮まで到達するといわれています。
そのためUV-Aのように真皮までは到達しませんが、日光を浴びた直後より表皮で急激に作用し肌が赤くなる炎症(サンバーン)を起こし、シミやソバカス、肌の乾燥などの原因となります。
 
いかにして紫外線のUV-A、UV-Bが皮膚の内部に侵入するのを防げるかがアンチエイジング領域では重要です。
UV-A:未来のシミ、シワの原因となりえる
UV-B:サンバーンの原因となりえる
 

<紫外線対策>

◯紫外線対策は年間を通じて行うのが理想的
紫外線は日本においては3月頃から増え始め、6-7月がピークとなります。
春先からの対策が大事。
冬場であっても、曇りの日であっても、日の出から日の入りまで降り注ぐとお考えください。
特にUV-Aは窓ガラスも通過するのでお部屋の中にいても油断大敵。
 
また、紫外線は直射光だけでなく、地面や水面からの反射光にも気を付けるべき。
 
◯紫外線は日の出から日の入りまで降り注ぐ
基本的には日中のお昼前後の日差しをケアしないといけません。
紫外線は日の出から日の入りまで降り注いでいます。
ちょっとしたコンビニへのお出かけ、洗濯物を干す数分間などちょっとした日常のシーンにおいても
日焼けしていると考えてください。
そこの「ちょっとだから大丈夫」をどれだけこだわれるかがゼロ距離美肌のへの道につながります。
 
◯お天気によって紫外線量は変化します
基本的に紫外線は雨の日も、曇りの日も降り注ぎます。
快晴の紫外線量を100という数値で考えると
曇りの日は50-80程度
雨の日は20-30程度
晴れてないからといって油断は大敵。
どれだけこだわれるかがゼロ距離美肌のへの道につながります。
しつこくてすいません。
 

<日焼け止め>

上記でいかに紫外線を防がなければならないかご理解いただけたと思います。
 
日焼け止めは、紫外線からお肌を守る目的で使用します。
しっかりUV-A、UV-Bを防ぐ日焼け止めクリームを中心にご使用をお勧めいたします。
 
 
 

<日焼け止めの選び方>

基本的には色味やニオイ、テクスチャー(触り心地、つけ心地)の相性の良いものを使用ください。
ただしお肌が弱く、日焼け止め剤でかぶれる方は低刺激で配合成分が少ない吸収剤不使用のノンケミカルタイプをおすすめします。
どんなものがお肌に合うのかわからない場合は当院にお気軽にお問い合わせください。
当院は日本製の製剤を数種類取り扱っているので、男性女性肌質問わず、年中日焼け対策を推奨しています。
 
<表示の見方>
PA、SPF、吸収剤、散乱剤の用語説明
 
◯PA
PAとはUV-A防止のバロメーターで4段階に区分され、効果の度合いが『+』で表記される
Protection grade of UV-Aのことで紫外線のUV-Aをどれくらい防げるかの目安となります。
PA+(効果がある)〜++++(効果が極めて高い)
 
 
◯SPF
SPFとはUV-B防止のバロメーターで主にUV-Bを何倍防ぐことができるかを表す数値
Sun Protection Factorの頭文字でSPFといわれます。
UV-Bは肌が赤くなるサンバーンの原因
よく例としてあげられるのは
何も塗らなかったら20分で肌が赤くなりはじめる人が、SPF25の日焼け止め剤を使用した場合 
理論値で20×25=500分肌が赤くなる時間を引き伸ばしてくれる
(肌が赤くなる時間は個人差があるのであくまで考え方の一例となります)
 
◯吸収剤
紫外線吸収剤は、成分が一旦紫外線を吸収し、熱エネルギーに変える光化学反応をします。
この反応が紫外線からお肌をさらに守ります。
 
◯散乱剤
紫外線散乱剤は紫外線を物理的に反射させて防御します。
この反応が紫外線からお肌をさらに守ります。
 
<こんな方にさらに使用をオススメ>
このような方にはぜひ積極的に日焼け止め剤の使用をお勧めいたします。
◯いつまでもハリのある若々しい美白なお肌をキープしたい
◯美容皮膚科で施術後の敏感なお肌
◯アトピー性皮膚炎
◯光線過敏症
 
さらに詳しく解説いたします。
◯美容皮膚科で施術後の敏感なお肌
当院で美肌メニューを施術された直後は紫外線からお肌を守る必要があります。
 
◯アトピー性皮膚炎
お肌が敏感で容易に皮膚炎を生じる可能性があります。
紫外線が刺激となり、皮膚炎を起こしたり増悪させる原因となることがあるため正しいスキンケアの一環として紫外線予防が大切となっていきます。
 
◯光線過敏症
普通では皮膚に変化をおこさない量の紫外線によって疾患を誘発したり症状を増悪することがあります。
特に低刺激な日焼け止めをお勧めいたします。
 
 

<日焼け止め塗り方>

◯遮光:紫外線から肌を守る
当院はドクターズコスメでもより遮光の能力が高い吸収剤が入ったものを院内で取り扱っています。
敏感肌の方には吸収剤不使用の低刺激のものも取り扱っており石鹸やお湯で洗い落とせるものを提案します。
 
クリーム、ローション、ミルク、ステックタイプ等さまざまなタイプあり。
お肌にとって紫外線をいかに避けられるかが、美容皮膚領域では大事。
ニキビ肌の方は、さらに紫外線対策が必要となってきます。
紫外線によって活性酸素が生じ、皮膚が本来もつバリア機能を低下させます。これにより皮膚は乾燥し、ターンオーバーが乱れ、古い角質が蓄積して毛穴がつまる原因を作ります。
しっかり日焼け止め剤を塗って紫外線対策していくことをお勧めいたします。
お顔だけでなく耳、耳裏、首、首の後ろ側、顎や肩に至るまで露出している部分はくまなく塗り忘れないように
また一般的に塗布量が少なくなりがちです。
製品に記載されている十分量を日焼けしやすい部分には重ねて塗るくらいしっかり塗る。
塗り直しは基本的にしたほうがいいと堀江は考えます。
それぞれのシーンに合わせて、運動時や汗をかいた場合は2-3時間おき、泳いでいる場合は30分おきを目安に塗り直しをお願いしています
メイクしているときはティッシュなどで汗や皮脂をおさえてから遮光効果のあるファンデーションやお粉などで化粧直しすることで代用してもらいます。
 
(point)
・ニキビに対しては紫外線対策は必須
・日焼け止めの使用量を十分量使用する
・日差しを浴びる部位は塗り忘れ要注意
・シーンに合わせて塗り直しをお勧め
 
(手順)
基本的に洗顔、保湿の後に日焼け止め剤を重ねていきます。
  1. 朝のスキンケアのあとクリーム、ミルクタイプはパール大、ローションタイプは100円硬貨大を手のひらにとり、額,両頬,鼻,アゴに乗せていきます。
  2. 顔の中心部分から外側に向かって指全体で優しく均一に伸ばします
  3. できればクリーム、ミルクタイプはパール大、ローションタイプは100円硬貨大を再度手にとり、日焼けしやすい部分を中心に重ね塗り。つけ忘れやムラがないことを確認してください。
 

<当院取り扱いの日焼け止め>

院長が肌が敏感ということで当院で取り扱うドクターズコスメは基本的に肌トラブルの起きづらい日本製にこだわります。
日焼け止めだけでのクリーム(3種類)、飲み、スプレータイプをご用意しています。
とにかく紫外線をいかに日々防いでいくかにこだわりたい。
 
ドクターズコスメでもより遮光の能力が高い吸収剤が入ったものや
敏感肌の方には吸収剤不使用の低刺激のものも取り扱っており石鹸やお湯で洗い落とせるものを提案。
肌質によらず、使いつづけられるアイテムを一緒に見つけていきましょう。